こんばんは。さとです。
「気づいた人がしよう」という言葉、一度は聞いたことがあるでしょうか。
この言葉は一見すると正論のように思えますが、気づく人にはとても負担になる言葉です。
気づいた人がする。…気づかない人は?
僕の仕事場は工場ですが、自分でもうんざりするぐらい細々とした箇所が気になります。
「ゴミが落ちてる」
「開放厳禁の扉が開きっぱなし」
「蛇口がきちんと閉まっていない」
「パソコンの電源を切らずに退社」
など、数えあげたらきりがありません。
これは僕が「よく気がつく人間」というわけではなく、周りの人たちが「気づかないふりをしている」ようです。
おそらく
「2割の気づく人間が、8割の気づかないふりをしている人たちの尻拭いをしている」
という、なんだかパレートの法則みたいな状況に陥っているのです。
気づいても動かない人の心理
「気づかないふりをしている人」は、言い換えると「気づいても動かない人」ということになります。
そのような人たちの心理は
「めんどくさい」
「別にいいでしょ、それくらい」
「誰かがやってくれる」
「最低限の仕事はきっちりやってる」
といったところでしょうか。
経験上、このタイプの人で「仕事ができる」という評価を得ている人はいません。
ですが、
彼らは評価を重要視してはいません。
ここは重大なポイントであり、今回の記事の肝の部分です。
「気づかないふり」をするということ
気になるのに気づかないふりをすることは、例えば僕みたいな神経質なタイプには耐えられません。
わざと見逃してしまうとずーっと気になった挙げ句、結局その場所に戻ってきてしまいます。
これは従来の性格なので根本を変えることはできません。
ですが、この「気づかないふり」をすることは、人生に疲れている人にとって必須のスキルだと思っています。
よく気がつく人ほど気が休まらず、常に緊張し、息がつけない状況になっています。
そういう人はあえて色々なことを「見ない」ようにしましょう。
今までやってたことをしなくなったことで、周囲の人たちは陰で文句を言うかもしれません。
でも陰口も「見ない」ようにしてみると、最初こそそわそわしますが、すぐに気持ちが軽くなります。
世の中、あなたがやるべきことはそんなに多くありません。
あなたがしなければ誰かがやるだけで、そうやって世の中は回っていきます。
まとめ|たいていのことは目をつむろう
自分がすべきことはそんなに多くありません。
同じように、他人がしなければならないことも多くありません。
気持ちを楽にするために色々なことに目をつむるなら、他人の色々なことにも目をつむりましょう。
昨今はSNSでも実生活でも、他人のミスや動向に不寛容になっています。
コロナ禍が原因なのか、日本人の本性が出てきただけなのかは分かりません。
ただ、正論を振りかざして人を追い詰めるということはあってはならないことです。
お互いが些細なことに目をつむり、穏やかな時代になってほしいものです。