こんばんは。さと(@satooon_blogger)です。
ステイホームが退屈すぎて、久しぶりの読書です。
今回は、小松左京の「復活の日」という本を読みました。
あらすじ
ヨーロッパの研究所から、あるウイルスが持ち出されます。
持ち出した人物は冬のアルプス山中で墜落事故に遭い、季節は春を迎えます。
その後、ヨーロッパ各地で奇妙な死亡事故が報告され始め、またたく間に全世界に広がります。
わずか数ヶ月で生物がほぼ全滅し、残った人類にもさらなる災いが。。。
という話です。
人類滅亡系SFではよくあるパターンだと思っていましたが、この本は心底リアルに感じました。
本当に50年前の本???
スポーツの中止や満員電車の解消・不眠不休の医療関係者など、今のコロナ禍をそのまま表したような描写に背筋が寒くなりました。
「ただの風邪」「インフルエンザでしょ?」と楽観視していた一般市民たちも、徐々に事態の深刻さに気づいていきますが、その頃には都市機能が麻痺し始め、道端には処理しきれない数の遺体が放置されています。
現在の世界はこれほどの事態にはなっていませんが、変異株が次々と発見されているニュースを聞くと、近い将来似たような状況に陥る可能性も考えてしまいます。
ちょっとくどいところもある
一人ひとりのセリフが長いので、なかなかしんどかった印象があります。
特に東ヨーロッパの学者(ポーランドだったかな?)がパーソナリティを務めるラジオのくだりが圧巻です。
あまり理解できない内容の文章がおよそ20ページも続いたのにはさすがに疲れました。
僕の理解力が乏しいからだと思いますが…。
ストーリーはとにかく面白い!
全体的に描写が難しいように感じます。
東野圭吾のように読みやすい文章ではないのですが、ストーリーが面白いのであまり苦もなく読みすすめることはできるかと思います。
このご時世だからこそ読んでほしい一冊です。
では。